EFO対策とは?CVRを改善・最大化する具体的な施策15選と進め方を解説
EFO対策とは?CVRを改善・最大化する具体的な施策15選と進め方を解説
Webサイトの成果を高めるうえで、入力フォームの最適化は避けて通れない重要なテーマといえます。ユーザーが商品やサービスに関心を持っても、入力の手間や分かりにくさが原因で途中離脱してしまうケースは少なくありません。フォームはコンバージョン直前の工程であり、その設計次第で成果は大きく変わります。
こうした離脱を防ぎ、完了率を高めるための取り組みが「EFO対策」です。入力の負担を減らし、迷わず完了まで進める状態をつくることで、コンバージョンの最大化につながります。
本記事では、EFO対策の基本的な考え方から具体的な施策、実務での進め方までを解説します。
EFO対策とは
入力フォームの改善を進めるうえで、まず理解しておきたいのが「EFO対策とは何か」という基本的な考え方です。用語としては広く使われていますが、その意味や目的を正しく捉えられていないケースも少なくありません。
また、EFO対策は単なるフォームの見た目や機能の改善にとどまらず、ユーザーの行動や心理に基づいて設計されるべきものです。他の施策との違いを理解しながら整理することで、より効果的な改善につなげることができます。
ここでは、EFO対策の基本的な定義や重要性、関連施策との違いについて解説します。
EFOとはエントリフォーム最適化のこと
EFOとは「Entry Form Optimization(エントリーフォーム最適化)」の略称で、入力フォームの使いやすさを改善し、完了率(CVR)を高めるための施策全般を指します。
具体的には、入力項目の見直しやUIの改善、入力補助機能の導入などを通じて、ユーザーがストレスなくフォームを完了できる状態をつくることが目的です。単に見た目を整えるだけでなく、「どこで迷うのか」「なぜ離脱するのか」といったユーザーの行動や心理を踏まえて設計することが求められます。
入力フォームはコンバージョン直前の重要な接点であり、わずかな使いづらさが成果に大きく影響します。そのため、EFOはCVR改善に直結する施策として、多くのWebサイトで重視されています。
EFO対策が重要な理由
EFO対策が重要とされる背景には、入力フォームにおける高い離脱率があります。一般的に、入力フォームの離脱率は約70%前後*といわれており、多くのユーザーが途中で入力をやめてしまっているのが実情です。
*参考:Zuko「Form Abandonment Data by Industry Sector-Average Conversion Rate Statistics by Industry 2025」
この離脱は、商品やサービスに興味がないわけではなく、「入力が面倒」「分かりにくい」「不安がある」といった体験上の問題によって発生しているケースが多く見られます。つまり、フォームの設計次第で防げる離脱が数多く存在しているということです。
入力フォームはコンバージョン直前の工程であるため、ここでの改善はそのまま成果に直結します。例えば、入力項目を減らす、エラーを分かりやすくする、スマホで操作しやすくするなど、わずかな改善でも完了率に大きな差が生まれることがあります。
こうした背景から、EFO対策は「最後のひと押し」を担う重要な施策として、多くの企業で取り組まれています。
LPOやSEOとの違い
EFO対策とあわせて検討される施策として、LPOやSEOがあります。それぞれ目的や役割が異なるため、違いを理解して使い分けることが重要です。
LPOは、ランディングページの構成やコンテンツを最適化し、ページ内でのコンバージョン率を高める施策です。一方でSEOは、検索エンジンでの上位表示を目指し、ユーザーの流入数を増やすことを目的としています。
これに対してEFOは、フォーム入力というコンバージョン直前の工程を対象とした施策です。申し込みや購入に最も近い接点であるため、改善の優先度が高く、成果への影響も大きい領域といえます。
また、LPOやSEOは一定の改善効果が出るまでに時間やコストがかかるケースが多いのに対し、EFOは入力項目の見直しやUIの改善といった比較的シンプルな施策でも効果が現れやすい特長があります。短期間でCVR改善を図りたい場合にも取り組みやすい施策といえます。
| 施策 | 主な目的 | 改善対象 | 効果が出るまでの期間 | 役割 |
|---|---|---|---|---|
| EFO | CVR改善 | 入力フォーム | 短期間 | コンバージョン直前の離脱を改善する |
| LPO | CVR改善 | ランディングページ | 中期 | ページ内の訴求や導線を最適化する |
| SEO | 流入増加 | 検索結果 | 中長期 | 検索経由の流入を増やす |
EFO対策の具体的な施策15選
入力フォームの改善は、個別のポイントを押さえるだけでなく、具体的な施策として整理して取り組むことが重要です。どこから手をつけるべきかを明確にし、優先度をつけて改善を進めることで、効率的にCVRの向上につなげることができます。
ここでは、EFO対策として有効な15の施策を4つの観点に分けて紹介します。
▪️入力負荷を減らす施策
- 入力項目を最小限に絞る
- 必須・任意項目を明示する
- ステップ形式にして進捗を表示する
- 所要時間をフォーム冒頭に示す
▪️入力をアシストする施策
- 住所やフリガナを自動入力する
- 入力例を表示する
- 安全性やプライバシーへの配慮を明示する
- ラジオボタンを活用して選択操作を簡単にする
▪️エラー・離脱を防ぐ施策
- リアルタイムでエラーを表示する
- 入力内容をリセットせず保持・復元する
- 他ページへの離脱リンクを設置しない
- 離脱ユーザーにポップアップを表示する
▪️スマホ特有の施策
- 入力内容に合わせてキーボードを自動切り替えする
- 項目ごとの余白を調整して誤タップを防ぐ
- フォントサイズ・入力欄をスマホ向けに最適化する
入力負荷を減らす施策
入力フォームにおける離脱の大きな要因の一つが、入力の手間や心理的な負担です。ユーザーが「面倒」「時間がかかりそう」と感じた時点で、途中離脱につながる可能性が高まります。
そのため、まずは入力そのものの負荷を減らすことが重要です。必要な情報だけに絞り、スムーズに入力を進められる状態をつくることで、完了率の改善につなげることができます。
ここでは、入力負荷を軽減するための具体的な施策について紹介します。
入力項目を最小限に絞る
入力フォームの完了率を高めるうえで、最も基本となるのが入力項目の見直しです。必要以上に多くの情報を求めると、ユーザーの負担が増え、途中離脱の原因になります。
特にスマホでは入力の手間が大きくなりやすいため、本当に必要な項目に絞ることが重要です。任意項目が多い場合でも、ユーザーにとっては「入力しなければならない」と感じられることがあり、心理的なハードルが上がります。
そのため、入力項目はコンバージョンに直結する情報に限定し、不要な項目は削減することが効果的です。情報収集を優先するのではなく、「完了してもらうこと」を目的に設計することが求められます。
必須・任意項目を明示する
入力フォームでは、どの項目が必須でどこまで入力すればよいのかが分かりにくいと、ユーザーは不安や迷いを感じやすくなります。特に必須項目が明確でない場合、「どこまで入力すれば完了できるのか」が分からず、途中離脱の原因になります。
そのため、必須項目と任意項目はひと目で判別できるように設計することが重要です。「必須」「任意」といったラベルを明示するだけでなく、色やアイコンを使って視覚的にも分かりやすくすることで、入力の判断がしやすくなります。
また、任意項目が多い場合は、ユーザーに余計な負担を感じさせないように配置や見せ方にも配慮が必要です。入力の優先度が明確になることで、ユーザーは迷うことなくスムーズに入力を進めることができます。

入力項目が多いフォームでは、1ページにすべての項目をまとめるのではなく、ステップ形式に分割することで入力の負担を軽減できます。一度に表示される情報量を抑えることで、ユーザーは「少しずつ進めればよい」と感じやすくなります。
あわせて、現在の進捗を表示することも重要です。「STEP1/3」や「残り2項目」といった形で完了までの道のりを可視化することで、ユーザーはゴールを把握しやすくなります。終わりが見える状態をつくることで、途中離脱の防止につながります。
特にスマホではスクロール量が増えるほど負担を感じやすいため、ステップ分割と進捗表示を組み合わせることで、無理なく入力を進められる状態をつくることができます。

所要時間をフォーム冒頭に示す
入力フォームにかかる時間が分からない状態では、ユーザーは「どれくらい時間がかかるのか」という不安を感じやすくなります。特にスマホでは、移動中や隙間時間に操作されることも多く、所要時間が見えないことが離脱の要因になることがあります。
そのため、「約1分で完了」「30秒で入力可能」といった所要時間の目安をフォームの冒頭に表示することで、入力のハードルを下げることができます。あらかじめ必要な時間が分かっていれば、ユーザーは安心して入力を開始しやすくなります。
実際の入力時間と大きく乖離しないようにすることも重要であり、過度な表現は避けながら、現実的な目安を提示することが求められます。
入力をアシストする施策
入力フォームでは、ユーザーの「入力の手間」を減らすだけでなく、「迷わず入力できる状態」をつくることも重要です。入力方法が分かりにくかったり、形式に迷ったりすると、それだけでストレスとなり、離脱につながる可能性があります。
そのため、入力を補助する仕組みを取り入れ、ユーザーが考えずにスムーズに入力できる状態を整えることが求められます。ここでは、入力をアシストするための具体的な施策について紹介します。
住所やフリガナを自動入力する
入力フォームでは、同じ情報を何度も手入力させる設計は大きな負担になります。特に住所やフリガナの入力は手間がかかりやすく、途中離脱の原因になりやすい項目です。
例えば、郵便番号を入力するだけで住所が自動補完される仕組みや、氏名からフリガナを自動生成する機能を導入することで、入力の手間を大きく軽減できます。ユーザーは一から入力する必要がなくなり、スムーズに次の項目へ進むことができます。
こうした入力補助は、単に利便性を高めるだけでなく、入力ミスの防止にもつながります。正確な情報を効率よく取得するためにも、自動入力の仕組みを取り入れることが有効です。
入力例を表示する
入力項目の内容が曖昧な場合、ユーザーは「どのように入力すればよいのか」で迷いやすくなります。特に自由記述欄やフォーマットが決まっていない項目では、入力に時間がかかり、離脱の原因になることがあります。
そのため、各入力欄には具体的な入力例を表示し、記入内容をイメージしやすくすることが重要です。例えば、「例:株式会社サンプル」「例:sample@example.com」といった形で示すことで、ユーザーは迷わず入力を進めることができます。
入力例はプレースホルダーとして表示するだけでなく、必要に応じて補足説明を加えることで、より正確な入力につながります。入力の迷いを減らすことが、スムーズな完了につながります。

安全性やプライバシーへの配慮を明示する
入力フォームでは、個人情報の取り扱いに対する不安が離脱の要因になることがあります。特にメールアドレスや電話番号などの情報を入力する場面では、「どのように利用されるのか」が分からないと、入力をためらうユーザーも少なくありません。
そのため、「プライバシーポリシーへのリンク」や「情報は適切に管理されます」といった文言を明示し、安心して入力できる状態をつくることが重要です。第三者提供の有無や利用目的を簡潔に伝えるだけでも、不安の軽減につながります。
また、セキュリティ対策が施されていることを示す表示や、運営企業の情報を適切に記載することも、信頼性の向上に寄与します。安心して入力できる環境を整えることで、離脱の防止につながります。
ラジオボタンを活用して選択操作を簡単にする
入力フォームでは、ユーザーに自由入力を求めるよりも、選択式のUIを活用した方が操作の負担を軽減できます。特に選択肢が限られている項目では、ラジオボタンを使用することで、ユーザーは入力ではなくタップで回答を完了できます。
例えば、「性別」「希望プラン」「配信の有無」など、あらかじめ選択肢が決まっている項目では、ラジオボタンを用いることで迷いなく選択できます。入力形式を考える必要がないため、入力スピードの向上にもつながります。
また、選択肢が視覚的に一覧で表示されることで、全体像を把握しやすくなる点も特長です。入力ではなく選択で進められる項目を増やすことで、フォーム全体の負担を軽減できます。
エラー・離脱を防ぐ施策
入力フォームでは、入力ミスや操作の不安が原因で離脱が発生するケースも少なくありません。特にエラーが分かりにくかったり、修正に手間がかかったりすると、それだけでユーザーのストレスは大きくなります。
そのため、入力エラーや操作ミスによる離脱を防ぎ、途中でつまずかずに完了まで進められる設計が求められます。ここでは、エラーや離脱を防ぐための具体的な施策について紹介します。
リアルタイムでエラーを表示する
入力内容に誤りがあった場合、送信後にまとめてエラーが表示される設計では、ユーザーに大きなストレスを与えてしまいます。どこが間違っているのかを探し、再入力する手間が発生するため、途中離脱につながる可能性があります。
そのため、入力中にエラーを検知し、その場でフィードバックを返すリアルタイムバリデーションの導入が有効です。例えば、メールアドレスの形式が誤っている場合に即座にエラーメッセージを表示することで、ユーザーはその場で修正できます。
エラーの内容は具体的かつ分かりやすく伝えることが重要です。何をどのように修正すればよいのかが明確であれば、ユーザーは迷わず入力を進めることができます。

入力内容をリセットせず保持・復元する
入力フォームでは、途中でエラーが発生したりページを戻ったりした際に、入力内容がすべて消えてしまうと大きなストレスになります。一から入力し直す必要がある場合、その時点で離脱につながるケースも少なくありません。
そのため、入力済みの内容はできる限り保持し、再入力の手間を発生させない設計が求められます。エラー発生時にも入力内容を維持したまま修正できるようにすることで、ユーザーはスムーズに入力を再開できます。
また、ブラウザバックや一時離脱後に戻ってきた場合でも、入力内容が復元される仕組みを取り入れることで、途中離脱の防止につながります。入力のやり直しを防ぐことが、完了率の向上に直結します。
他ページへの離脱リンクを設置しない
入力フォーム内に他ページへのリンクが多く設置されていると、ユーザーの注意が分散し、離脱のきっかけになります。特にナビゲーションメニューや関連リンク、広告バナーなどは、入力の途中で別の行動へ移ってしまう原因になります。
フォームの目的はあくまで「入力を完了してもらうこと」であるため、不要なリンクは極力排除し、ユーザーが入力に集中できる環境を整えることが重要です。必要な情報はフォーム内で完結するように設計し、導線をシンプルに保つことが求められます。
入力の流れを妨げない設計にすることで、途中離脱のリスクを抑えることができます。
離脱ユーザーにポップアップを表示する
入力途中で離脱しようとしたユーザーに対して、適切なタイミングでポップアップを表示することで、離脱を引き止めることができます。例えば、「入力はあと1分で完了します」や「特典のご案内」などを提示することで、再度入力へ戻るきっかけをつくることが可能です。
特に、スクロールの動きや操作状況から離脱の兆候を検知して表示する「離脱防止ポップアップ」は、離脱率の改善に有効な施策の一つです。ただし、表示のタイミングや内容によっては逆効果になることもあるため、ユーザー体験を損なわない設計が求められます。

なお、離脱防止ポップアップの仕組みや具体的な活用方法については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
⇨参考記事:離脱防止ポップアップとは?メリット・活用例・ツールの選び方まで徹底解説
スマホ特有の施策
スマホ入力フォームでは、画面サイズや操作方法の違いにより、PCとは異なる課題が発生します。画面が小さいことによる視認性の低下や、タップ操作による誤入力などが代表的です。
そのため、スマホ特有の操作性を踏まえた設計が求められます。ここでは、スマホ環境に最適化するための具体的な施策について紹介します。
なお、スマホに特化したEFO施策については、以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
⇨参考記事:スマホEFOで離脱率を下げる方法。施策10選と離脱ユーザーへの再アプローチまで解説
入力内容に合わせてキーボードを自動切り替えする
スマホでは、入力内容に応じてキーボードを適切に切り替えることが、操作性の向上に直結します。キーボードの切り替えが頻繁に発生すると、それだけで入力のストレスにつながるためです。
例えば、電話番号や郵便番号の入力欄では数字専用のテンキーを表示し、メールアドレス入力では「@」や「.」が入力しやすいキーボードを表示することで、スムーズに入力を進めることができます。
ユーザーが自分でキーボードを切り替える必要がない状態をつくることで、入力の手間やミスを減らすことができます。入力内容に合わせたキーボード設定は、スマホフォームでは基本的な最適化の一つです。

項目ごとの余白を調整して誤タップを防ぐ
スマホ入力フォームでは、各入力項目の間隔が狭いと誤タップが発生しやすくなります。意図しない項目を選択してしまうと、修正の手間が増え、入力のストレスにつながります。
そのため、入力欄やボタンの周囲には十分な余白を確保し、指でタップしやすい設計にすることが重要です。特にラジオボタンやチェックボックスなどの選択要素は、タップ領域を広げることで操作性が大きく向上します。
ユーザーが正確に操作できる環境を整えることで、入力ミスを防ぎ、スムーズな入力体験につながります。
フォントサイズ・入力欄をスマホ向けに最適化する
スマホ入力フォームでは、文字サイズや入力欄の大きさが適切でないと、視認性や操作性が大きく低下します。特に文字サイズが小さい場合、読みづらさだけでなく、意図しないズームが発生する原因にもなります。
そのため、フォントサイズは16px以上を目安に設定し、画面を拡大しなくても内容が把握できる状態をつくることが重要です。また、入力欄やボタンについても十分なサイズを確保し、指でスムーズに操作できる設計にする必要があります。
視認性と操作性の両方を最適化することで、ユーザーはストレスなく入力を進めることができ、完了率の向上につながります。
EFO対策の進め方4ステップ
EFO対策は、やみくもに施策を実施しても十分な成果にはつながりません。現状の課題を正しく把握し、優先度を整理したうえで改善を進めることが重要です。
そのためには、分析から施策実行、検証、改善までの一連の流れを整理し、段階的に取り組む必要があります。ここでは、EFO対策を進めるための基本的な4つのステップについて解説します。
- STEP1:現状のフォームを計測・分析する
- STEP2:離脱原因を特定して優先度を決める
- STEP3:施策を実装・検証を実施する
- STEP4:PDCAを回して継続的に改善する
STEP1:現状のフォームを計測・分析する
EFO対策を進めるうえで、まず行うべきなのが現状の把握です。どの項目で離脱が発生しているのか、どの段階でユーザーがつまずいているのかを明確にする必要があります。
ユーザーの離脱は「入力前」「入力途中」「入力後」の3つのタイミングに分けて考えることができます。どの段階で離脱が発生しているのかを把握することで、改善すべきポイントが明確になります。
具体的には、GA4やヒートマップツールを活用し、フォームの到達率や離脱率、ユーザーの行動を分析します。どの項目で離脱が多いのか、どの位置でスクロールが止まっているのかを確認することで、ボトルネックを定量的に特定することができます。
STEP2:離脱原因を特定して優先度を決める
分析によって離脱ポイントが明確になったら、それぞれの原因を整理し、どこから改善すべきか優先度を決めていきます。すべての課題を一度に解消しようとすると工数が膨らむため、影響度の高いポイントから着手することが重要です。
例えば、入力項目の多さや必須項目の分かりにくさなど、入力完了に直結する要素は優先的に対応すべきです。一方で、細かなUIの調整などは後回しにすることで、効率よく改善を進めることができます。
どの改善がCVRに影響を与えるのかという視点で整理し、優先順位をつけることで、無駄のないEFO対策を進めることができます。
STEP3:施策を実装・検証を実施する
優先度に基づいて改善ポイントが整理できたら、実際に施策を実装し、その効果を検証していきます。EFO対策は一度の改善で最適解にたどり着くものではなく、複数のパターンを比較しながら精度を高めていくことが重要です。
その際に有効なのがA/Bテストです。入力項目の並び順や数、ボタンの文言や配置などを複数パターン用意し、どの設計がより高い完了率につながるかを検証します。数値に基づいて判断することで、感覚ではなく根拠のある改善が可能になります。
また、入力補助機能やエラー表示、入力内容の保持といった施策を個別に開発するのが難しい場合は、EFOツールを活用することで、これらの機能をまとめて実装することも可能です。
小さな変更でも結果に影響するため、1つずつ検証しながら最適なフォーム設計を見つけていくことが求められます。
STEP4:PDCAを回して継続的に改善する
EFO対策は一度実施して終わりではなく、継続的に改善を重ねていくことが重要です。ユーザーの行動やデバイス環境は変化するため、それに合わせてフォームの最適な設計も変わっていきます。
施策の実装と検証を繰り返しながら、改善サイクル(PDCA)を回すことで、徐々に精度を高めていくことができます。例えば、A/Bテストで得られた結果をもとに次の改善案を立てることで、より効果の高い施策へとつなげることが可能です。
単発の改善で終わらせるのではなく、継続的に見直しを行うことで、安定してCVRを高めていくことができます。
EFO対策ツールの機能と選び方
EFO対策を効率的に進めるうえで、EFOツールの活用は有効な手段です。入力補助やエラー制御などの機能を個別に開発するのではなく、まとめて実装できる点が特長です。
主な機能としては、住所の自動入力、リアルタイムバリデーション、入力内容の保持、プログレスバーの表示などが挙げられます。これらを導入することで、入力の手間やミスを減らし、完了率の改善につながります。また、フォームの離脱率や入力状況を可視化できる分析機能を備えているツールもあり、どの項目がボトルネックになっているのかを把握しやすくなります。
選定の際は、必要な機能が自社の課題に合っているかを基準に考えることが重要です。すべてを網羅するのではなく、改善したいポイントに対して過不足のないツールを選ぶことで、無駄なコストや運用負担を抑えることができます。
また、タグを設置するだけで導入できるツールであれば、開発工数をかけずに短期間でEFO対策を実施できます。既存のフォームを改修せずに改善できるため、スピード重視でCVRを改善したい場合に有効です。
CVR最大化にはEFO対策だけでは不十分な理由
EFO対策は、入力フォームの完了率を高めるうえで有効な施策です。入力のしやすさや分かりやすさを改善することで、入力途中での離脱は一定程度防ぐことができます。
しかし、すべての離脱が入力のしづらさによって起きているわけではありません。ユーザーの判断や検討状況によっては、フォームの設計に問題がなくても離脱が発生します。
ここでは、EFO対策だけでは防げない離脱と、その後のユーザーへのアプローチについて解説します。
EFO対策だけでは防げない離脱がある
EFO対策によって、「入力負荷が大きい」「エラーが頻発する」「フォームが見づらい」といった課題は改善できます。入力のしやすさや分かりやすさを整えることで、フォーム途中での離脱は一定程度防ぐことが可能です。
一方で、「やっぱり購入をやめようと思った」「価格で迷っている」「今はタイミングではない」といった購買意欲の揺らぎは、フォームの設計だけでは防ぎきれません。これらは入力体験ではなく、意思決定そのものに関わる要因だからです。
ユーザーはフォームに到達した時点で必ずしも意思決定を終えているわけではなく、入力途中でも比較検討や判断の見直しが発生します。その結果、操作性に問題がなくても離脱が起こります。
このように、EFOで対応できる離脱と、そうでない離脱が存在します。
離脱後ユーザーへの再アプローチで取りこぼしを防ぐ
EFO対策では防げない離脱の代表例が「カゴ落ち」です。商品やサービスに関心を持ち、入力フォームや購入ページまで進んだにもかかわらず、最終的な意思決定に至らず離脱してしまう状態を指します。
カゴ落ちユーザーは一定の興味関心を持っている一方で、意思決定の後押しが不足している状態でもあります。そのため、離脱後に適切なタイミングで再度接点を持ち、検討を後押しすることが重要になります。例えば、SMSやメールでのリマインド、電話でのフォローなど、複数のチャネルを活用した再アプローチによって、再び行動を促すことが可能です。
こうした再アプローチを複数チャネルで一貫して実現できるのがReCVです。フォーム離脱後のユーザーに対してSMS・メール・音声AI受電・アウトバウンドなどで接点を持つことで、取りこぼしていたコンバージョンの回収につなげることができます。

⇨ReCVについて詳しく知りたい方はこちら
まとめ
EFO対策は、入力フォームの完了率を高めるうえで欠かせない施策です。入力負荷の軽減やエラー防止などを通じて、離脱しにくいフォーム設計を実現できます。特に、コンバージョン直前の改善領域であるため、比較的短期間かつ低コストで効果が出やすい点も特長です。
一方で、購買意欲の揺らぎや検討段階での離脱など、EFOだけではカバーしきれない領域も存在します。そのため、まずはEFOによってフォームの最適化を徹底し、そのうえで必要に応じて他の施策も組み合わせながら改善を進めていくことが重要です。
自社のフォームの課題を適切に見極め、継続的に検証と改善を重ねることで、より高いCVRの実現につなげていきましょう。
株式会社ストークメディエーション
パーソナライズヘアカラーブランド『COLORIS(カラリス)』を展開し、定期通販サービスを提供している。 『COLORIS』では、WEB カウンセリングに基づいて、一万通りの処方から一人ひとりに最適な処方で、ヘアカラー&トリートメントをカスタマイズして販売。購入後もマイページ上で担当スタイリストが継続サポートを行う。 『COLORIS』は、宝島社の美容誌「&ROSY」2020年3月号の「編集部が選ぶベストコスメ」にて、ヘアケア部門で第1位を受賞。
株式会社エイチームウェルネス
エイジングケア化粧品ブランド『lujo』などの開発・販売を行う。 『lujo』は、さまざまなテクノロジーを用いた成分や処方により、効果を実感できるエイジングケアを目指した、化粧品ブランド。化粧水や美容クリーム、リキッドファンデーションなどの製品を取りそろえる。 同社は、比較サイトや情報サイトなど、さまざまなウェブサービスの企画・開発・運営などを行う「株式会社エイチーム」のグループ会社である。
株式会社オモヤ
「人×価値あるもの×テクノロジーで世界中を幸せにする」をミッションに掲げ、EC事業・広告制作事業を展開。4つのECブランドを運営し、体にまつわる女性の悩みやコンプレックスを解消するほか、生活習慣の改善やわんちゃんの健康をサポートする商品を提供している。