ECサイトでメルマガを成功させる方法。種類や成功ポイント・CV向上施策まで解説
ECサイトでメルマガを成功させる方法。種類や成功ポイント・CV向上施策まで解説
ECサイトの売上を安定的に伸ばすためには、新規顧客の獲得に加え、既存顧客との継続的な関係構築が重要です。その施策として、多くのEC事業者が取り組んでいるのがメルマガ(メールマガジン)の活用です。メルマガは、リピート購入の促進やブランド価値の向上、コンバージョン率の改善など、さまざまな目的に活用できる一方で、運用方法を誤ると十分な成果につながらないケースも少なくありません。
本記事では、ECサイトにおけるメールマガジンの重要性を整理したうえで、配信の種類や効果測定の指標、成果を高めるための運用ポイント、CV向上を意識した施策までを体系的に解説します。
ECサイトにおけるメルマガの重要性
ECサイトにおけるメルマガは、単なる情報配信の手段ではなく、顧客との接点を継続的に生み出す重要なマーケティング施策の一つです。広告費の高騰や競争の激化が進む中で、既存顧客との関係性をいかに深め、長期的な売上につなげていくかは、多くのEC事業者に共通する課題といえるでしょう。その解決策として、メルマガを戦略的に活用する動きがあらためて注目されています。
ここでは、ECサイトにおいてメルマガが重要とされる3つの理由をそれぞれ解説します。
- リピート購入を促進できる
- 低コストで始められる
- ブランディングにつながる
リピート購入を促進できる
ECサイトにおいて売上を安定させるためには、初回購入だけで終わらせず、継続的に購入してもらう仕組みづくりが欠かせません。メルマガは、購入履歴や閲覧履歴をもとに、顧客一人ひとりに適した情報を届けられる点が大きな特長です。適切なタイミングで関連商品や再入荷情報、使用シーンの提案などを配信することで、自然な形で再訪や再購入を促すことができます。
また、メルマガは「購入を促すための告知」だけでなく、商品理解を深める役割も担います。商品の使い方や活用事例、開発背景などを継続的に伝えることで、顧客との心理的な距離が縮まり、ブランドへの信頼感や親近感が醸成されていきます。その結果、価格や条件だけで比較されにくくなり、リピート購入につながりやすい状態をつくることができます。
このように、メルマガは単発の販促施策ではなく、顧客との関係性を積み重ねながら、長期的な売上を支える重要な役割を果たすといえます。
低コストで始められる
メルマガは、他の集客施策と比較して導入や運用にかかるコストを抑えやすい点が特長です。広告配信のように継続的な出稿費が発生する施策とは異なり、メール配信ツールの利用料と制作工数が主なコストとなるため、費用対効果を意識した運用がしやすい傾向にあります。既存顧客に向けて直接情報を届けられるため、少ない投資で成果を狙える点は、ECサイトにとって大きなメリットといえるでしょう。
また、メルマガは一度配信基盤を整えてしまえば、商品点数や配信回数が増えてもコストが大きく変動しにくい施策です。そのため、売上規模や事業フェーズにかかわらず取り入れやすく、継続的な改善を重ねながら運用できます。小さく始めて検証を繰り返し、成果が見込める施策に注力していくといった柔軟な進め方ができる点も、メルマガならではの強みです。
このように、メルマガはコストを抑えつつ、長期的な視点で売上向上を目指せる施策として、多くのECサイトで活用されています。
ブランディングにつながる
メルマガは、商品や価格を訴求するだけでなく、ブランドの価値観や世界観を継続的に伝えられる点でも有効な施策です。Webサイトや広告では伝えきれない背景情報や想い、ストーリーを丁寧に届けることで、ブランドに対する理解や共感を深めることができます。こうした積み重ねは、顧客との関係性を強化し、単なる「購入先」ではなく「選ばれる存在」になるための土台となります。
また、配信内容や文章のトーン、デザインを統一することで、ブランドイメージを一貫して伝えられる点もメルマガの特長です。定期的に同じブランドらしさに触れる機会を設けることで、顧客の記憶に残りやすくなり、再訪や購入のきっかけを自然に生み出します。特に競合が多いEC市場においては、価格や機能だけで差別化することが難しいため、こうしたブランド体験の積み重ねが重要になります。
このように、メルマガは短期的な売上だけでなく、中長期的な視点でブランド価値を高め、顧客との関係性を強化する役割を担う施策といえます。
ECサイトのメルマガの種類
メルマガと一口にいっても、その目的や配信タイミングによって内容や役割は大きく異なります。商品やキャンペーンの告知、購買行動を後押しするフォロー、顧客との関係性を深める情報提供など、メルマガにはさまざまなタイプが存在します。目的に応じたメルマガを設計できていない場合、十分な効果が得られにくくなる点には注意が必要です。
ここでは、ECサイトで多く用いられている代表的な4つのメルマガの種類について、それぞれの特長や配信意図を整理します。あわせて、具体的なメール文面の例も用いることで、内容の違いや考え方が分かるよう紹介します。
新商品や限定商品の案内
新商品や限定商品を案内するメルマガは、顧客にとって「まだ知らない情報」を届けられることが大きな特長です。ECサイトに何度も訪れている顧客であっても、すべての商品情報を常に把握しているとは限りません。そこで、メルマガを通じて新たなラインナップや期間限定の商品情報を伝えることで、自然な形でサイトへの再訪や購買のきっかけを生み出すことができます。
このタイプのメルマガでは、単に商品を紹介するだけでなく、「なぜ今この商品が登場したのか」「どのような特長があるのか」といった背景や価値をあわせて伝えることが重要です。新しい情報にストーリー性を持たせることで、受信者の理解が深まり、商品への関心を高めやすくなります。
【メール文面例】
件名: 【新商品のお知らせ】〇〇シリーズに新アイテムが登場しました
本文:
いつもご利用いただきありがとうございます。
このたび、〇〇シリーズより新商品「△△」を発売いたしました。
従来の商品特長はそのままに、□□なシーンでも使いやすい設計となっています。
詳細は以下のページよりご確認ください。
▶ 商品詳細を見る(URL)
このように、新商品や限定商品のメルマガは、新しい情報を分かりやすく整理して届けることで、顧客の関心を高め、次の行動につなげやすくなります。
クーポン配布やセール案内
クーポン配布やセール案内のメルマガは、顧客にとって「お得な情報を受け取れる」点が明確な価値となります。割引や特典といった分かりやすいメリットがあるため、他のメルマガと比べて開封やクリックにつながりやすい傾向があります。特に、購入を迷っている段階の顧客に対しては、行動を後押しするきっかけとして有効に機能します。
このタイプのメルマガでは、「何がどれくらいお得なのか」「いつまで利用できるのか」といった情報を簡潔かつ明確に伝えることが重要です。条件や期限が分かりにくい場合、興味を持たれても行動につながらない可能性があります。そのため、割引内容や利用期限を整理し、受信者が一目で理解できる構成を意識することがポイントです。
【メール文面例】
件名: 【期間限定】本日から使える10%OFFクーポンのご案内
本文:
いつもご利用いただきありがとうございます。
日頃の感謝を込めて、期間限定でご利用いただける
10%OFFクーポンをご用意しました。
【クーポンコード】XXXXXX
【利用期限】〇月〇日まで
気になっていた商品やリピート購入の際に、ぜひご活用ください。
▶ クーポン対象商品を見る(URL)
このように、クーポン配布やセール案内のメルマガは、お得な情報を分かりやすく伝えることで、購買のハードルを下げ、行動につなげやすくする役割を担います。
ステップメール・シナリオメール
ステップメールやシナリオメールは、あらかじめ設定した条件やタイミングに応じて、段階的に情報を届けるメルマガです。初回購入後や一定期間の未購入、特定商品の購入完了など、顧客の行動を起点に配信内容を切り替えられる点が大きな特長といえます。一斉配信のメルマガとは異なり、顧客の状況に合わせた情報提供が可能です。
このタイプのメルマガでは、購入という行動を起点に、その後の体験をどう設計するかが重要になります。例えば、購入直後にはお礼や配送に関する案内を行い、数日後には商品の使い方や活用方法を紹介し、その後に関連商品や次回購入につながる情報を届けるといった流れが考えられます。段階的に情報を提供することで、無理のない形で理解や満足度を高めることができます。
【メール文面例(商品購入後)】
件名: ご購入ありがとうございます|〇〇商品の使い方について
本文:
このたびは、〇〇商品をご購入いただきありがとうございます。
商品をより快適にご利用いただくために、
おすすめの使い方やポイントをまとめました。
初めてご利用される方にも分かりやすくご紹介していますので、
ぜひご確認ください。
▶ 商品の使い方を見る(URL)
このように、ステップメール・シナリオメールは、顧客の行動に合わせて情報を段階的に届けることで、購入後の満足度向上や次のアクションにつなげやすくなります。
カゴ落ちメール
カゴ落ちメールは、商品をカートに入れたものの、購入に至らなかった顧客に対して配信するメルマガです。購入意欲が高い状態で離脱しているケースが多いため、他のメルマガと比べてコンバージョンにつながりやすい点が大きな特長といえます。ECサイトにおける売上機会の取りこぼしを防ぐ施策として、多くの事業者が取り入れています。
このタイプのメルマガでは、「購入を忘れていないか」という気づきを与えることが主な目的となります。あわせて、在庫状況や商品の特長、安心材料となる情報を補足することで、購入を迷っていた理由を解消しやすくなります。過度な割引訴求を行わなくても、適切なタイミングでリマインドするだけで成果が出るケースも少なくありません。
【メール文面例】
件名: カートに商品が残っています|ご検討中の商品について
本文:
先日は、当サイトをご利用いただきありがとうございます。
現在、〇〇の商品がカートに入ったままの状態となっています。
ご検討中でしたら、あらためて商品情報をご確認いただけます。
ご不明な点がございましたら、商品ページ内の詳細やQ&Aもあわせてご覧ください。
▶ 商品ページを確認する(URL)
なお、カゴ落ちメールは「いつ・誰に・どの内容を送るか」といった設計によって成果が大きく左右されます。
行動データをもとに、より適切なタイミングで最適な導線を出し分けたい場合には、ReCVのようなコンバージョン率改善ツールを併用することで、メルマガ施策全体の効果を高めることも可能です。
⇨ReCVについて詳しく知りたい方はこちら
メルマガの効果測定の指標
メルマガを配信するうえで欠かせないのが、効果を数値で把握し、改善につなげていく視点です。配信数や反応を感覚的に捉えるだけでは、どの施策が成果につながっているのかを正しく判断することはできません。ECサイトにおけるメルマガ運用では、複数の指標を組み合わせて確認することで、配信内容や設計の課題が見えやすくなります。
ここでは、メルマガの効果測定で特に重視される代表的な指標について整理します。それぞれの指標が何を示しているのか、どのような視点で確認すべきかを解説するとともに、一般的な目安となる数値についても紹介していきます。
開封率
開封率は、配信したメルマガが受信者にどの程度関心を持たれ、実際に開かれているかを示す指標です。主に件名や差出人名、配信タイミングといった要素の影響を受けるため、メルマガの第一印象を測る際の基本的な指標といえます。
なお、世界的なメール配信サービスである Mailchimp が公開している業界別ベンチマークデータ*では、メールマーケティング全体の平均的な開封率はおおよそ20%前後とされています。ただし、この数値は業種や配信対象、メルマガの目的によって大きく異なるため、あくまで参考値として捉える必要があります。
そのため、開封率を評価する際は、一般的な平均値と単純に比較するのではなく、自社内での推移や配信条件ごとの差分を見ることが重要です。件名の表現や配信時間帯を変更した際にどのような変化があったのかを継続的に確認することで、改善の方向性が明確になります。
*参考:Email Marketing Benchmarks and Metrics Businesses Should Track
クリック率
クリック率は、メルマガを開封した受信者のうち、本文内に設置したリンクがどれだけクリックされたかを示す指標です。この数値は、配信内容が受信者の関心に合っていたか、また次の行動を促す導線が適切だったかを判断する際の重要な判断材料となります。開封率が高くてもクリック率が低い場合、本文の内容や構成に改善の余地があると考えられます。
クリック率に影響を与える要素は多岐にわたります。例えば、情報量が多すぎて要点が分かりにくい場合や、リンク先で何が得られるのかが明確でない場合、受信者は行動を起こしにくくなります。また、リンクの配置や文言、メール全体の構成によっても反応は大きく変わります。
クリック率を確認する際は、数値そのものを単独で評価するのではなく、配信目的との整合性を意識することが重要です。新商品案内であれば商品詳細ページへの遷移、カゴ落ちメールであれば購入再開への導線など、目的に応じたリンクが適切に機能しているかを確認します。あわせて、配信内容ごとのクリック率を比較することで、受信者がどのような情報に関心を示しているのかを把握しやすくなります。
コンバージョン率
コンバージョン率は、メルマガ経由でサイトに訪れたユーザーのうち、購入や申し込みといった最終的な成果に至った割合を示す指標です。クリック率が「行動のきっかけ」を測る指標であるのに対し、コンバージョン率はメルマガ施策が売上や成果にどれだけ貢献しているかを判断するための重要な指標といえます。
この指標は、メルマガの内容だけでなく、遷移先となるECサイト側の設計にも大きく影響を受けます。例えば、商品ページの情報が不足している、購入までの導線が複雑になっているといった場合、メルマガ自体の反応が良くてもコンバージョン率は伸びにくくなります。そのため、メルマガとランディング先の内容や訴求が一貫しているかを確認することが重要です。
コンバージョン率を評価する際は、配信ごとの数値を比較しながら、「どのメルマガが成果につながっているのか」「どの段階で離脱が発生しているのか」を整理していく必要があります。こうした分析を通じて、メルマガ単体ではなく、ECサイト全体の改善ポイントを把握することが可能になります。
解約率
解約率は、メルマガの配信を停止した受信者の割合を示す指標です。開封率やクリック率と比べると注目されにくいものの、メルマガ運用の健全性を把握するうえで欠かせない指標といえます。解約率が高い状態が続いている場合、配信内容や頻度が受信者の期待と合っていない可能性があります。
解約率に影響を与える主な要因としては、配信頻度の過多や、一方的な販促情報の多さなどが挙げられます。受信者にとって価値を感じにくいメルマガが続くと、「必要な情報が届かない」「負担に感じる」と判断され、配信停止につながりやすくなります。そのため、情報提供と販促のバランスを意識した設計が重要です。
解約率を確認するときは、単発の数値だけを見るのではなく、どの配信をきっかけに増減したのかをあわせて確認することがポイントです。特定の内容やタイミングで解約が増えている場合、その配信内容を見直すことで改善につながるケースも少なくありません。解約率は、受信者の「声なきフィードバック」として捉え、メルマガ全体の質を高めるための指標として活用することが重要です。

次章では、ここで紹介した4つの指標を改善し、メルマガを成功させるためのポイントを詳しく説明します。
ECサイトでメルマガを成功させるポイント
メルマガの成果を高めるためには、配信内容を工夫するだけでなく、どの指標を改善したいのかを意識した運用が欠かせません。開封率、クリック率、コンバージョン率、解約率はそれぞれ役割が異なり、改善のアプローチも変わってきます。そのため、やみくもに施策を試すのではなく、目的に応じて優先すべきポイントを整理することが重要です。
ここでは、ECサイトにおけるメルマガ運用で押さえておきたい代表的な6つの成功ポイントを取り上げます。
- 配信頻度やタイミングを工夫する
- 適切なセグメント分けをする
- 件名や内容を魅力的なものにする
- 効果測定と分析・改善を実施する
- 受信者がすぐに配信停止設定できるようにしておく
- コンバージョン率向上施策と組み合わせる
それぞれのポイントについて、「どの指標にどのように影響するのか」という視点を交えながら解説していきます。指標と施策の関係性を理解することで、改善の方向性が明確になり、より効果的なメルマガ運用につなげることができます。
配信頻度やタイミングを工夫する
| 主に影響する指標 | 開封率・解約率 |
配信頻度やタイミングは、メルマガの開封率や解約率に大きく影響する要素です。どれだけ内容が良くても、受信者にとって負担になる頻度で配信されてしまうと、開封されにくくなるだけでなく、配信停止につながる可能性も高まります。一方で、配信間隔が空きすぎると、ブランドやECサイトの存在が忘れられてしまうリスクもあります。
重要なのは、「どのくらいの頻度で、いつ配信するのが適切か」を一律に決めつけないことです。商品ジャンルや購入頻度、顧客との関係性によって、適した配信ペースは異なります。例えば、消耗品を扱うECサイトと高単価商材を扱うECサイトでは、受信者が許容できる配信頻度に差が出やすいと考えられます。
また、配信する曜日や時間帯も開封率に影響します。業務時間中に確認されやすい商材なのか、通勤時間や夜間に閲覧されやすいのかといった点を踏まえ、配信タイミングを調整することが重要です。配信条件を少しずつ変えながら開封率や解約率の推移を確認することで、自社にとって無理のない配信設計が見えてきます。
このように、配信頻度やタイミングの見直しは、受信者との関係性を保ちながら開封率を高め、解約率を抑えるための基本的な取り組みといえます。
適切なセグメント分けをする
| 主に影響する指標 | 開封率・クリック率・コンバージョン率 |
セグメント分けは、メルマガの反応を高めるうえで欠かせない考え方です。すべての受信者に同じ内容を配信する一斉配信では、情報が一部の顧客にしか刺さらず、結果として開封率やクリック率が伸び悩む原因になりがちです。顧客の属性や行動に応じて配信内容を分けることで、より関心の高い情報を届けやすくなります。
ECサイトでは、購入履歴や閲覧履歴、購入頻度、会員ステータスなど、セグメントに活用できるデータが多く蓄積されています。例えば、初回購入者とリピーターでは関心のある情報が異なるため、同じメルマガを配信しても反応に差が出やすくなります。セグメントを適切に設定することで、開封率やクリック率の改善だけでなく、最終的なコンバージョン率向上にもつながります。
セグメント分けを行う際は、細かく分けすぎないことも重要です。条件が複雑になりすぎると、運用負荷が高まるだけでなく、十分な配信数を確保できないケースもあります。まずは購入有無や購入回数といったシンプルな条件から始め、指標の変化を見ながら徐々に精度を高めていくことで、無理のない形で成果を伸ばすことができます。
件名や内容を魅力的なものにする
| 主に影響する指標 | 開封率・クリック率(結果としてコンバージョン率にも影響) |
件名と本文の設計は、メルマガの成果を左右する重要な要素です。件名は開封率に直結し、本文の内容はクリック率に大きく影響します。特にECサイトのメルマガでは、受信者が短時間で内容を判断することが多いため、「どのような情報が得られるのか」を分かりやすく伝えることが求められます。
件名では、過度に煽る表現よりも、メールの内容が具体的に想像できることを優先します。新商品案内であれば「新登場」であることを、セール案内であれば割引内容や期間を簡潔に示すことで、受信者が自分に関係のある情報だと判断しやすくなります。また、差出人名をブランド名で統一し、誰から届いたメールかを明確にすることも、開封率の安定につながります。
本文では、伝えたい情報を整理し、受信者が次に取るべき行動を明確に示すことが重要です。情報量が多くなりすぎると、何を伝えたいのかが分かりにくくなり、クリックにつながりにくくなります。見やすさを高める方法の1つとして、テキストメールだけでなくHTMLメールを用いる選択肢もあります。画像やボタンを使えるため導線を示しやすくなりますが、重要なのはデザイン性ではなく、要点と遷移先が一目で分かる構成にすることです。

このように、件名と内容を丁寧に設計することで、開封率とクリック率の改善が期待でき、結果としてコンバージョン率の向上にもつながります。
効果測定と分析・改善を実施する
| 主に影響する指標 | クリック率・コンバージョン率 |
メルマガ施策を成果につなげるためには、配信後の数値を確認し、改善を重ねていくことが欠かせません。開封率やクリック率は重要な指標ですが、それらの数値だけを見ていても、なぜコンバージョンにつながらないのかを正確に判断できないケースもあります。特にECサイトでは、クリック後の行動まで含めて把握する視点が求められます。
例えば、メルマガ経由でのクリック率は一定水準を維持しているにもかかわらず、購入に結びついていない場合、課題はメルマガの内容そのものではなく、その後の検討状況やフォローの設計にある可能性があります。このようなケースでは、メルマガ単体のデータだけで判断してしまうと、改善の方向性を誤ってしまうこともあります。
また、ReCVのように、メルマガ以外のSMSや電話での接触履歴、受注状況といった情報を横断的に管理できる仕組みを活用することで、データを踏まえてユーザーの状態を整理できるため、「すでに購入を完了しているのか」「検討中で止まっているのか」といった状況を把握しやすくなります。
その結果、分析対象を適切に絞り込んだうえで施策を見直すことができ、メルマガ単体の数値だけでは見えにくかった課題にも対応しやすくなります。効果測定と分析・改善では、配信結果を見ること自体が目的ではなく、得られたデータをもとに次の判断につなげられているかが重要です。
⇨ReCVについて詳しく知りたい方はこちら
受信者がすぐに配信停止設定できるようにしておく
| 主に影響する指標 | 解約率 |
メルマガを継続的に配信していくうえで、受信者が簡単に配信停止できる状態を整えておくことを、特定電子メール法により義務付けられています。そのため、配信停止方法が分かりにくい、または正しく機能しない状態は、法令違反につながる可能性があります。
また、配信停止導線が不十分な場合、顧客体験の低下にも直結します。配信内容が不要になったにもかかわらず停止できない状況が続くと、受信者にとってはストレスとなり、ブランドやECサイトに対する印象が悪化しかねません。その結果、単に配信停止されるだけでなく、迷惑メールとして報告されてしまうリスクも高まります。
このように、メルマガ本文内には配信停止リンクを分かりやすく設置し、少ない操作で設定を完了できるようにしておくことが大切です。受信者の意思を尊重した運用を行うことで、不要な不信感やトラブルを防ぎながら、安定したメルマガ配信につなげることができます。
コンバージョン率向上施策と組み合わせる
| 主に影響する指標 | コンバージョン率 |
メルマガで成果を出すためには、クーポン配布やセール案内といった「魅力的な情報」を届けるだけでなく、その後の行動までを含めて設計することが重要です。割引や特典によってクリックを促せたとしても、購入までの導線が整っていなければ、コンバージョンにはつながりません。
例えば、メルマガから遷移した先のページで、必要な情報が不足していたり、購入までの操作が分かりにくかったりすると、ユーザーは途中で離脱してしまいます。また、商品をカートに入れたものの購入に至らなかったケースでは、メルマガ単体ではフォローしきれない場面も多く見られます。このような離脱ポイントを把握し、適切に対策を講じることが、コンバージョン率向上には欠かせません。
そのため、メルマガ施策は「配信して終わり」にせず、クリック後のサイト内動線やカゴ落ち対策と組み合わせて考える必要があります。どのページで迷っているのか、どの段階で離脱しているのかを把握したうえで、次のアクションにつなげる設計を行うことで、メルマガの効果を最大化しやすくなります。
このように、コンバージョン率を高めるためには、メルマガとサイト上の施策を切り分けて考えるのではなく、ユーザーの行動全体を通して最適化していく視点が重要です。
ECサイトのコンバージョン率最大化にはReCV(リシーブ)がおすすめ

メルマガ施策ではクーポン配布やセール案内によって購入意欲を高めることができますが、それだけでコンバージョンが最大化されるわけではありません。メルマガをきっかけにサイトへ訪問したものの、商品をカートに入れたまま購入に至らず、離脱してしまうケースも少なくありません。
こうした「購入まで進まなかったユーザー」に対するフォローとして活用できるのが、ReCVです。ReCVは、購入手続きの途中で離脱したユーザーに対し、離脱後のフォローに特化したカゴ落ち対策ツールとして機能します。
ReCVでは、SMSやメール、電話などを通じて、ユーザーの状況に応じたリマインドを行うことが可能です。あらかじめ設定したシナリオに沿って案内できるため、メルマガの再送や強い割引に頼らず、自然な形で購入再開を促しやすい点が特長です。
また、受注データと連携することで、すでに購入が完了しているユーザーには案内を送らない設計も可能です。これにより、メルマガ施策とカゴ落ち対策を切り離すことなく、ユーザーの状況に応じたフォローを行うことができます。
このように、メルマガで購入意欲を高め、その後の離脱をReCVでフォローするという役割分担を行うことで、前章で述べた「クリック後の動線やカゴ落ち対策」まで含めたコンバージョン率改善を、より現実的に進めることができます。
⇨ReCVについて詳しく知りたい方はこちら
まとめ
ECサイトにおけるメルマガは、リピート購入の促進や顧客との関係構築を支える重要な施策です。目的に応じた内容や配信設計を行うことで、売上やコンバージョン率の向上が期待できます。
成果を高めるには、メルマガの種類や役割を整理し、開封率・クリック率・コンバージョン率といった指標をもとに運用を見直していくことが欠かせません。配信頻度やセグメント分け、件名や本文の工夫といった基本を積み重ねることで、安定した運用につながっていきます。
さらに、メルマガは配信後の行動まで含めて捉えることが重要です。クリック後のサイト動線や購入までの流れを意識して改善を重ねることで、メルマガを起点とした顧客体験の質が高まり、ECサイト全体の成果向上を後押しできるでしょう。
株式会社ストークメディエーション
パーソナライズヘアカラーブランド『COLORIS(カラリス)』を展開し、定期通販サービスを提供している。 『COLORIS』では、WEB カウンセリングに基づいて、一万通りの処方から一人ひとりに最適な処方で、ヘアカラー&トリートメントをカスタマイズして販売。購入後もマイページ上で担当スタイリストが継続サポートを行う。 『COLORIS』は、宝島社の美容誌「&ROSY」2020年3月号の「編集部が選ぶベストコスメ」にて、ヘアケア部門で第1位を受賞。
株式会社エイチームウェルネス
エイジングケア化粧品ブランド『lujo』などの開発・販売を行う。 『lujo』は、さまざまなテクノロジーを用いた成分や処方により、効果を実感できるエイジングケアを目指した、化粧品ブランド。化粧水や美容クリーム、リキッドファンデーションなどの製品を取りそろえる。 同社は、比較サイトや情報サイトなど、さまざまなウェブサービスの企画・開発・運営などを行う「株式会社エイチーム」のグループ会社である。
株式会社オモヤ
「人×価値あるもの×テクノロジーで世界中を幸せにする」をミッションに掲げ、EC事業・広告制作事業を展開。4つのECブランドを運営し、体にまつわる女性の悩みやコンプレックスを解消するほか、生活習慣の改善やわんちゃんの健康をサポートする商品を提供している。