カゴ落ちとは?原因・対策例とおすすめツールもご紹介(成功事例つき)
カゴ落ちとは?原因・対策例とおすすめツールもご紹介(成功事例つき)
ECサイトにおいて、商品をカートに入れたにもかかわらず購入に至らない「カゴ落ち」は、売上機会を大きく左右する要素のひとつです。多くの場合、入力負担や費用の提示方法、サイト環境など複数の要因が重なって離脱につながっており、適切な対策を講じることで改善の余地があります。
本記事では、カゴ落ちの基本的な概念や代表的な原因、取り組みやすい改善策、さらに実際の取り組み例までを整理し、EC運営に関する理解を深めるための材料をまとめています。こうした情報を踏まえることで、課題の所在や改善の方向性をより具体的に検討しやすくなるでしょう。
弊社スタークスが提供するカゴ落ち対策ツール「ReCV」 は、SMS・メール・AI受電・アウトバウンドコールといった複数チャネルを用いた適切な形での案内により、カゴ落ち顧客の呼び戻しによるCVR最大化とCPA大幅削減を実現します。
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カゴ落ちとは
ECサイトにおける「カゴ落ち」とは、ユーザーが商品をカートに追加した後、購入手続きの途中で離脱してしまう状態を指します。商品を選び、購入を前提とした行動をすでに踏んでいる段階で発生するため、離脱が売上に与える影響は小さくありません。本来であれば購入に至る可能性が高いユーザーであるにもかかわらず、さまざまな理由によって成約に結びつかないため、広告費や集客のための取り組みが十分に活かされない結果につながります。
こうした背景から、カゴ落ちの仕組みを理解し、離脱が起こりやすい場面を把握したうえで改善を積み重ねることは、ECサイト全体の成果を高めるうえで欠かせない取り組みといえます。
カゴ落ち率の平均は約70%
世界のECサイトでもカゴ落ちは共通の課題とされています。Baymard Institute(アメリカ)の調査資料「48 Cart Abandonment Rate Statistics」によると、カゴ落ち率の平均は 70.22% と報告されています。(参考:https://baymard.com/lists/cart-abandonment-rate)
購入に近い段階まで進んだユーザーのうち約7割が離脱している計算となり、幅広い業界で改善の余地が大きいことが読み取れます。
カゴ落ち率が高くなる背景には、入力作業の煩雑さ、追加費用の提示方法、決済手段の制限、サイト環境など複数の要素が重なる傾向があります。こうした結果から、カゴ落ちは多くのサイトで共通する課題であり、改善に向けた取り組みが求められていることが読み取れます。
カゴ落ち率の計算方法
カゴ落ち率は、カゴ落ち対策に取り組む際の出発点となる指標です。どれほどのユーザーが購入直前で離脱しているのかを数値で把握することで、改善すべき範囲や優先度を判断しやすくなります。現状を正確に捉えられていない場合、施策の効果検証が難しくなり、改善の方向性も定まりにくくなるため、まずはカゴ落ち率を算出することが重要です。
計算式は次のとおりです。
- カゴ落ち率 =(カート投入数 − 購入完了数)÷ カート投入数 × 100
例えば、カート投入が1,000件、そのうち購入完了が300件であれば、カゴ落ち率は70%となります。この数値を基点として、施策実施前後の変化を比較したり、離脱が多いタイミングを推測したりすることができます。
カゴ落ち率は業種や商材、ユーザー層によって大きく変わるため、他社との比較だけで判断するのではなく、自社の推移を継続的に追う形で活用することが効果的です。定期的に数値を確認することで、改善サイクルをより回しやすくなります。
カゴ落ちが起こる原因
購入手続きの途中でユーザーが離脱してしまう背景には、複数の要素が複雑に絡み合っています。商品への関心が高くても、入力の負担や費用の提示方法、支払い条件、サイトの操作性など、ちょっとした違和感や手間が積み重なることで離脱が発生します。
ここでは、カゴ落ちにつながりやすい代表的な要因を整理し、どのような場面でユーザーが購入を諦めやすいのかをそれぞれ解説します。
- 会員登録や入力フォームが煩雑
- 想定より高い送料や手数料が提示される
- 配送日時や支払い方法の制約
- サイトの表示速度が遅い
- セキュリティや信頼性への不安
- 比較検討のための一時離脱
- 購入意欲の低下
- 操作性の悪さ
- 返品ポリシーが明確でない
会員登録や入力フォームが煩雑
会員登録や入力フォームが煩雑であることは、カゴ落ちの要因として特に頻出します。購入を検討しているユーザーであっても、入力項目が多い、画面遷移が多い、入力作業が複雑といった状況が続くと、手続きにかかる手間が心理的な負担となり離脱につながりやすくなります。
また、スマートフォンでの閲覧が一般化している現在では、フォームの小ささや操作のしづらさがストレスとなるケースも目立ちます。入力中のエラー表示が分かりにくい、修正がしづらいといった仕様も、ユーザーが途中で手続きを中断する要因となります。
さらに、初回購入時に会員登録を必須とするケースでは、アカウント作成に時間がかかるという印象や、個人情報を入力する負担が大きいと感じられやすく、購入完了前の離脱として顕在化しやすくなります。
このように、入力作業に伴う身体的・心理的な負荷は、ユーザーの行動に大きな影響を与える要因のひとつといえます。
想定より高い送料や手数料が提示される
購入手続きを進める中で、ユーザーが予想していなかった送料や手数料が提示されることは、カゴ落ちを招きやすい代表的な要因です。
商品価格だけを見て購入を検討していた場合、最終ステップで追加費用が上乗せされると、全体の支払金額への印象が変わり、購入意欲が一気に下がることがあります。特に、商品価格と送料のバランスが悪い場合や、手数料が明確に説明されていない場合には、ユーザーが不信感を抱きやすくなります。
また、購入手続きの後半で突然費用が増える形になると、「事前に分かっていれば検討したのに」という印象を与え、購入を続ける意欲が弱まってしまいます。送料が高額である、もしくは配送地域によって大きく変動するケースでは、ユーザーが比較検討のために他サイトへ移動し、そのまま離脱につながることも珍しくありません。
さらに、手数料が複数存在する場合や、費用の根拠が分かりにくい仕様は、ユーザーが支払いに対する不安を感じる原因にもなります。
このように、追加費用が意図せず発生したように見える状況は、購入の意思決定を揺らしやすい要素となり、カゴ落ちを生み出す一因になります。
配送日時や支払い方法の制約
配送日時や支払い方法に制限がある場合も、ユーザーが離脱しやすくなる要因のひとつです。商品自体に魅力を感じていても、希望する日時に受け取れない、あるいは利用したい決済手段が選べないといった状況は、購入手続きの途中で不便さを感じるきっかけになります。
特に、受け取りの柔軟性が求められる商材では、配送可能な時間帯が限定されていると、ユーザーは自分の生活リズムに合わせにくさを感じやすくなります。また、在宅が難しいユーザーの場合、日時指定ができないことで購入を見送るケースもあります。
支払い方法についても同様で、普段利用している決済手段が選択肢に含まれていないと、ユーザーは「他のサイトのほうが便利」と感じやすくなります。特に、クレジットカード以外の支払い手段を好むユーザー層では、選択肢が限定されていること自体が離脱の理由になることがあります。
このように、受け取りや決済に自由度がない状態は、ユーザーにとって手続きを継続しにくい要素となり、購入を途中で諦めるきっかけになりやすくなります。
サイトの表示速度が遅い
サイトの表示速度が遅いことは、ユーザーの離脱を招く大きな要因のひとつです。ページの読み込みに時間がかかると、ユーザーはストレスを感じやすく、購入手続きを続ける意欲が弱まってしまいます。特に、商品ページからカート、購入手続き画面へと複数ページを移動するECサイトでは、ひとつでも読み込みが滞ると全体の体験が重たく感じられ、離脱につながりやすくなります。
スマートフォン利用が主流となった現在では、通信環境の影響を受けやすい場面も増えています。回線が安定していない状況で、画像サイズが大きい、読み込む要素が多いといったページを表示すると、読み込みに時間がかかりやすく、ユーザーは操作そのものに不安を抱くことがあります。
また、読み込みが遅れることで、「このまま手続きを続けて大丈夫だろうか」といった不安を感じ、購入を中断するケースも少なくありません。ページの応答性が悪い状態は、サイト全体の信頼性にも影響し、購入を一度保留してしまう要因になります。
このように、ページの表示速度はユーザー体験を左右する大切な要素であり、遅延が積み重なるとカゴ落ちに直結することがあります。
セキュリティや信頼性への不安
購入手続きを進めている段階で、サイトのセキュリティや信頼性に不安を感じることは、カゴ落ちの大きな要因となります。クレジットカード情報や住所など、個人情報を入力する場面が続くため、ユーザーは安全性に敏感になりやすく、不安を覚えると購入を中断することがあります。
例えば、URLが「https」になっていない、ブラウザの警告が表示される、見慣れない決済画面に遷移するなど、わずかな違和感が購入手続きの妨げになります。また、サイトデザインが古かったり、企業情報や問い合わせ先が分かりにくかったりすると、運営元の信頼性について疑念を抱くケースもあります。
特に、初回購入や高単価商品を扱う場合、信頼性が判断材料として大きく影響します。ユーザーが「本当に商品が届くのか」「カード情報を保存して大丈夫か」と感じると、リスク回避のために購入を見送る傾向が強くなります。
このように、サイトの安全性や企業としての透明性に疑問を抱く状態は、ユーザーが慎重になり、最終的に購入を諦める要因となってしまいます。
比較検討のための一時離脱
ユーザーが購入手続きを中断する理由として、比較検討のための一時的な離脱もよく見られます。ECサイトでは複数の商品を見比べながら購入を検討する行動が一般的で、他社サイトとの価格差やレビュー、特典の有無などを確認するために一度ページを離れるケースがあります。
この段階のユーザーは購入意欲を持っているものの、より納得できる条件を求めて行動しているため、サイトを離れた後に戻らない可能性があります。特に、同じ商品が複数の店舗で販売されている場合や、クーポン・ポイント制度が充実しているサイトが競合として存在する場合、比較のための離脱がそのままカゴ落ちにつながりやすくなります。
また、SNSや口コミサイトでリアルな評価を確認するために離脱するケースも多く、そのまま別の商品に興味が移ることもあります。ユーザーが情報収集を進めるうちに条件の良い別商品を見つけたり、購入意欲そのものが弱まったりすることで、元のサイトに戻らないまま検討が終わってしまうことがあります。
このように、より良い選択肢を探すための自然な行動が、結果としてカゴ落ちにつながってしまうことがあります。
購入意欲の低下
購入手続きの途中で、ユーザーの購入意欲が弱まってしまうこともカゴ落ちにつながります。商品に関心を持っている状態であっても、時間の経過や気持ちの変化によって意欲が続かないことがあります。例えば、別の作業に気を取られたり、急な予定が入ったりすると、手続きを再開しないまま購入が見送られることがあります。
また、購入ステップが多かったり、確認事項が続いたりすると、最初に感じた魅力が薄れてしまうことがあります。価格や内容を改めて見直す中で、「今すぐ購入しなくてもよい」と判断し、手続きを止めてしまうケースもあります。
さらに、閲覧する時間帯や環境によって集中しづらいこともあります。スマートフォンで閲覧している場合は、通知や別アプリの動作によって注意がそれやすく、そのまま購入意欲が下がってしまうことがあります。
このように、ユーザーの心理や状況の変化によって、途中まで進んでいた手続きが中断され、結果的にカゴ落ちにつながってしまうことがあります。
操作性の悪さ
ECサイトの操作性が悪い場合も、カゴ落ちにつながる要因となります。購入手続きでは複数の情報入力やページ遷移が必要になるため、画面操作が分かりにくかったり、ボタンの位置が不自然だったりすると、ユーザーは手続きを続ける負担を感じやすくなります。特にスマートフォン利用が中心となっている現在では、画面が小さく、タップのしやすさやスクロール量も体験に影響します。
例えば、ボタンが押しづらい配置になっている、カートに入れたはずの商品が反映されない、戻る操作で入力内容が消えてしまうといった状況があると、ユーザーのストレスは大きくなります。また、次のステップが分かりにくい導線になっている場合、手続きの流れが把握しにくく、途中で操作を諦めてしまうことがあります。
ページ内で必要な情報が見つけにくい、注意書きが読みづらいなど、視認性に関する問題も操作性の悪さと関連しています。こうした小さな不便さが重なると、ユーザーは「このまま進めて大丈夫だろうか」という不安を抱きやすくなり、結果として購入を取りやめる理由となる場合があります。
このように、操作のしづらさや画面上の分かりにくさは、購入を継続する意欲を削いでしまう要因となります。
返品ポリシーが明確でない
返品ポリシーが分かりにくい場合も、ユーザーが離脱しやすくなる要因のひとつです。購入を検討している段階では、商品が期待どおりでなかった場合にどのような対応ができるのかを確認したいと考えるユーザーが多く、案内が曖昧な状態は不安につながります。
例えば、「返品が可能かどうかが明記されていない」「返品期限や条件の説明が不足している」「費用負担の有無が分かりにくい」といった状況は、ユーザーが判断を迷うきっかけになります。また、返品に関する情報が目立たない場所に掲載されている場合も、必要な内容に気づかず不安を感じる要因となります。
特にサイズ選びが難しい商材や、実際に使用してみないと分かりにくい商品では、返品のしやすさが購入判断の重要なポイントとなりやすく、ポリシーが不明瞭なままでは離脱が生じやすくなります。
このように、購入後の対応が把握しづらい状態は、ユーザーの不安につながり、購入をそのまま中断する要因になります。
カゴ落ちが起こる原因を再度まとめていますので、自社サイトに当てはまるものがないか、ご確認ください。

カゴ落ちを防ぐ対策例
前の章では、購入手続きを進める途中で生じやすい負担や不安を整理し、カゴ落ちにつながる要因を確認しました。これらの要因は、ユーザーが迷いやすい場面として現れ、購入完了までの流れを妨げるきっかけになります。こうした背景を踏まえると、手続きの負担を減らし、安心して進められる環境を整えることが重要になります。
この章では、購入手続きの各場面で生じやすい負担に対して、どのような工夫を取り入れられるのかを解説します。ユーザーが最後まで迷わず進める導線をつくるための視点を、実践しやすい対策とともに取り上げています。
- ゲスト購入機能を導入する
- フォームの自動入力や入力補助機能を用意する
- 送料・手数料を明示する
- 複数の決済方法を用意する
- 電話やチャットでの申し込みも用意する
- ページ表示速度を改善する
- 口コミや保証内容で信頼性を訴求する
- カゴ落ちメールを送信する
- リターゲティング広告を活用する
- 限定クーポンやタイムセールの案内をする
- サイトのUI/UXを改善する
- 離脱防止のポップアップを導入する
- ABテストで改善を繰り返す
ゲスト購入機能を導入する
購入手続きの途中で会員登録を求められると、初めて利用するユーザーや急いで購入を済ませたいユーザーにとって負担となりやすく、離脱の要因になることがあります。そのため、ゲスト購入機能を利用できるようにしておくことは、カゴ落ちを抑えるうえで重要な対策のひとつといえます。
ゲスト購入が可能であれば、ユーザーは必要最低限の情報だけで手続きを進められます。画面操作が中心となるスマートフォンでは、入力の負担が少なくなるほど完了まで進みやすくなり、途中で迷う理由も減ります。操作量や時間が短縮されることは、心理的な負荷の軽減にもつながります。
また、初めて利用するサイトでは「試しに一度購入してみたい」というユーザーも多く、アカウント作成を必須にしない導線は安心材料として機能します。スムーズに手続きを開始できる環境が整うことで、購入完了まで進める確率が高まり、結果としてカゴ落ちの抑制に寄与するといえます。
フォームの自動入力や入力補助機能を用意する
購入手続きの中でも、入力作業は負担が生じやすい工程のひとつです。氏名や住所、連絡先などを手入力する場面が続くと、時間がかかるだけでなく、入力ミスや操作ストレスが積み重なり、離脱につながりやすくなります。
こうした負担を軽減するためには、自動入力や入力補助機能を取り入れておくことが効果的です。住所の自動補完や郵便番号からの住所検索、フォームの保持機能などが整っていると、ユーザーは短い操作で必要情報を埋められます。入力作業そのものへの心理的なハードルが下がるため、手続きを続けやすくなる点が特長です。
また、入力エラーの内容が分かりやすく表示される仕組みや、修正しやすいレイアウトになっていることも重要です。どの部分に注意すべきかが明確であれば、手戻りのストレスを抑えられ、離脱を招きにくくなります。入力作業の負担を小さくする工夫は、ユーザーが購入手続きを進めやすい環境を整えるうえで大切な要素となります。
送料・手数料を明示する
購入手続きを進める中で、送料や手数料が分かりにくい状態は、ユーザーにとって大きな不安要素となり、離脱につながりやすくなります。商品価格だけを手がかりに検討していた場合、最終段階で想定外の費用が加わると、全体の支払金額への印象が変わり、購入を続ける判断が揺らぐことがあります。
こうした負担を避けるためには、送料や手数料を早い段階で明確に示しておくことが重要です。配送地域ごとの料金体系や、条件によって費用が変わる場合の案内が分かりやすくまとまっていると、ユーザーは安心して手続きを進められます。事前に金額の見通しが立つことで、購入の判断がしやすくなる点も特長です。
また、費用が加算される理由や、無料になる条件などが明示されていると、ユーザーは納得感を得やすくなります。曖昧な点が少なくなるほど不安は軽減され、購入完了まで進みやすい流れを整えることにつながります。追加費用の透明性を高めることは、カゴ落ちを防ぐうえで欠かせない要素といえます。
複数の決済方法を用意する
購入手続きの段階で、利用したい決済手段が選べない状況は、カゴ落ちにつながる代表的な理由のひとつです。ユーザーが普段使い慣れている決済方法を選べない場合、手続きを続けることに負担を感じやすくなり、他サイトへ移動してしまうケースもあります。
こうした離脱を防ぐためには、複数の決済手段を用意しておくことが有効です。クレジットカード決済に加えて、電子マネーや後払い、キャリア決済などを選べるようにすると、ユーザーは自分の状況に合わせて手続きを進められます。支払いの選択肢が広がることで、決済へのハードルが下がり、購入完了までの流れが途切れにくくなる点が特長です。
また、決済方法ごとの注意点や、使用できる条件が分かりやすく提示されていると、ユーザーは安心して決済を選択できます。選択肢が複数あっても案内が不十分だと迷いにつながるため、情報を整理した分かりやすい表示が大切です。多様な決済方法を整えておくことは、幅広いユーザーが手続きを進めやすい環境づくりにつながります。
電話やチャットでの申し込みも用意する
購入手続きの途中で、フォーム入力に対して負担を感じるユーザーは少なくありません。入力に手間がかかると、操作そのものがストレスとなり、意欲があっても途中で離脱してしまうことがあります。
こうした状況を考えると、電話やチャットによる申し込み手段を用意しておくことは、カゴ落ちを抑えるうえで有効な対策といえます。電話であれば、その場で疑問点を確認しながら進められるため、入力作業が負担となるユーザーでも購入を完了しやすくなります。チャットを併用することで、軽微な問い合わせにもスムーズに対応でき、離脱を防ぎやすくなります。
また、最近では、電話受付を自動化して申し込みまで進められる仕組みも増えており、対応時間に左右されずユーザーの意欲を維持しやすい点が特長です。ReCV では AI受電による電話申し込みに対応しており、入力作業に不安を感じたユーザーでも電話で購入を完結できるため、取りこぼしの抑制に役立ちます。このように、フォーム以外の申し込み手段を用意しておくことで、ユーザーが自分に合った方法で手続きを進めやすくなります。
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ページ表示速度を改善する
ECサイトにおいて、ページの表示速度が遅いことは、ユーザーの離脱を招きやすい代表的な要因のひとつです。購入手続きでは複数の画面を移動するため、どこか一つでも読み込みに時間がかかると、全体の体験が重たく感じられ、手続きを続ける意欲が弱まりやすくなります。
こうした状況を避けるためには、サイト全体の読み込み速度を見直すことが大切です。画像サイズが大きすぎる場合や、読み込む要素が多い構成になっている場合には、軽量化や構造の見直しによって表示速度を改善できます。キャッシュの活用や不要なスクリプトの削減なども、ページの応答性を高めるために有効です。
また、ページの速度はユーザーだけでなく検索エンジンの評価にも影響するため、改善することで全体の流入施策にも良い効果が期待できます。表示の遅さはユーザーに不安を与えやすい要素であり、購入を途中で諦める理由にもなるため、表示速度を安定させておくことは重要な取り組みといえます。
口コミや保証内容で信頼性を訴求する
購入を検討しているユーザーにとって、口コミや保証内容は安心材料となる重要な情報です。特に、初めて利用するECサイトや実物を確認しにくい商材では、実際の使用感やサポート内容が分かるかどうかが購入判断に大きく影響します。こうした情報が把握しづらい状態では、商品に興味があっても不安を抱えたまま手続きを中断してしまうことがあります。
口コミは、利用者の率直な意見として参考にしやすく、商品に対する印象を具体的にイメージする手がかりとなります。評価の傾向や使用感が分かることで、ユーザーが抱える疑問や迷いを早い段階で解消しやすくなります。また、返品や交換に関する保証内容が整理されていると、「万が一の場合も対応できる」という安心感が生まれ、購入を前向きに検討しやすくなります。
こうした情報は、商品ページや購入手続き画面から自然に確認できる位置に配置しておくことが重要です。口コミや保証内容が見やすい形で整理されていれば、ユーザーは必要な情報にすぐアクセスでき、不安の軽減につながります。購入前の迷いを減らすためにも、これらの情報を分かりやすく提示しておくことが、カゴ落ち防止に役立ちます。
カゴ落ちメールを送信する
カートに商品を残したまま離脱したユーザーに対して、カゴ落ちメールを送信することは、購入完了を後押しするうえで有効な施策です。購入意欲が残っているにもかかわらず、別の作業に気を取られたり、入力中の負担を感じたりして手続きが止まってしまうケースは珍しくありません。こうしたユーザーに対しては、時間を置いて適切な案内を届けることで、再訪のきっかけを作りやすくなります。
メールの内容には、カートに残っている商品情報や、手続きを再開できるリンクを分かりやすく記載しておくことが大切です。割引情報や特典を案内する方法もありますが、過度な訴求は避け、ユーザーが手続きを思い出しやすい落ち着いた案内を心がけると、自然なかたちで再訪につながりやすくなります。カゴ落ちメールについては以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
⇨参考記事:【例文付き】カゴ落ちメールを成功させる方法。最適な回数・タイミングやコツを解説
また、カゴ落ちメールをより効果的に活用するには、メール以外のチャネルと連携できる仕組みが役立ちます。ReCV では、メールだけでなく SMS やアウトバウンドコールといった複数チャネルを一元管理できるため、ユーザーの状況に合わせたチャネルで自然なアプローチがしやすく、重複案内を防ぎながら機会損失の抑制に寄与することができます。
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リターゲティング広告を活用する
ユーザーが商品をカートに入れたまま離脱した場合、その後の行動に合わせて適切な情報を届けられるリターゲティング広告は、カゴ落ち対策として有効な手段のひとつです。閲覧履歴やカート情報を基に広告を表示することで、ユーザーが興味を持っていた商品を改めて想起させることができ、購入手続きを再検討するきっかけを作りやすくなります。
特に、ECサイトを離れた後に別の商品を比較しているユーザーや、検討しながら一時的に離脱したユーザーに対しては、興味の対象を再提示することが効果的です。離脱時点では中断してしまった意欲が、広告を通して再び喚起されやすくなるため、購入意欲を再燃させる働きが期待できます。商品画像やメリットを分かりやすく示した広告は、ユーザーが再訪するための自然な後押しとなります。
また、広告の配信タイミングやクリエイティブを最適化することで、よりユーザーの状況に合わせたアプローチが可能です。割引情報を含める場合でも、過度に強い訴求ではなく、検討を思い出しやすい落ち着いた案内にすることで、ユーザーが戻りやすい導線を整えられます。こうした運用を継続することで、購入を一度保留したユーザーの再訪率を高めやすくなり、カゴ落ち防止につながります。
限定クーポンやタイムセールの案内をする
購買を検討しているユーザーに対して、限定クーポンやタイムセールの案内を行うことは、購入を後押しするための効果的な方法です。ユーザーが商品を気に入っていても、価格面で迷いが生じて離脱するケースは少なくありません。割引情報や限定特典が提示されると、検討段階で感じていた迷いが軽減され、再度購入を考えるきっかけにつながります。
特に、期間限定の案内は、「今行動すれば得られるメリット」が明確になるため、購入判断をしやすくなる傾向があります。価格面で比較していたユーザーが戻るきっかけにもなり、カゴ落ち後の再訪を促す働きが期待できます。また、クーポンの種別や適用条件が分かりやすく整理されていると、ユーザーは安心して手続きを進めやすくなります。
ただし、過度に強い訴求はユーザーに負担となる場合もあるため、控えめで落ち着いた案内にしておくことが大切です。案内のタイミングや内容を丁寧に設計することで、ユーザーの購買意欲を温度感に合った形で後押しでき、結果として離脱を防ぎやすくなります。特典を自然な流れで提示することは、購入を検討しているユーザーにとって有用な情報提供となります。
サイトのUI/UXを改善する
ECサイトの使いやすさ(=UI/UX)は、購入完了までの流れに大きく影響します。画面構成が分かりにくかったり、ボタンの位置が直感的でなかったりすると、ユーザーは操作に迷いや不安を感じやすくなり、購入手続きを進めることをためらってしまう場合があります。特に、スマートフォンの小さな画面での閲覧が中心となっている現在では、画面の見やすさや操作のしやすさが、離脱を防ぐうえで欠かせない要素となります。
こうした状況を避けるためには、情報の整理や導線設計を見直し、シンプルで分かりやすい操作環境を整えることが重要です。購入に必要な情報が適切な位置に配置されていると、ユーザーは迷うことなく手続きを進めやすくなります。また、ボタンのサイズや配置、ステップ表示などを最適化しておくことで、必要な操作が把握しやすくなり、途中でのつまずきも減らせます。
さらに、エラーが発生した際に理由や対処法が分かりやすく提示されると、ユーザーは安心して入力を続けることができます。視認性の高いデザインや、手続きを進行しやすいレイアウトを採用することで、購入の流れが途切れにくくなり、結果としてカゴ落ちの抑制につながります。UI/UXの改善は、一度の見直しで大きく体験が変わる取り組みであり、継続的な改善が効果を高める鍵となります。
離脱防止のポップアップを導入する
ユーザーが購入手続きを中断しようとする場面で、離脱防止のポップアップを表示することは、購入完了までの流れを保つために効果的な取り組みです。購入を迷っている段階で適切な情報が提示されると、ユーザーが再度検討するきっかけが生まれやすく、カゴ落ちの抑制につながります。
ポップアップの内容としては、商品に関する補足情報や、利用者レビュー、保証内容などが挙げられます。追加の安心材料を提示することで、ユーザーの迷いを和らげられるため、必要な情報を整理しておくことが大切です。また、限定クーポンやタイムセール情報を控えめに案内することで、検討のきっかけを自然につくりやすくなります。離脱防止のポップアップについては以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
⇨参考記事:離脱防止ポップアップとは?メリット・活用例・ツールの選び方まで徹底解説
一方で、過度に主張の強いポップアップはユーザーの負担となり、かえって離脱の理由となる場合があります。表示タイミングや内容のバランスを丁寧に設計し、ユーザーにとって必要な情報が適切な形で届くように整えることが重要です。落ち着いたトーンで案内するポップアップは、購入検討を妨げず、自然な形で意思決定を後押ししやすくなります。
ABテストで改善を繰り返す
ECサイトの改善において、ABテストはユーザーの行動を正確に把握するための重要な手法です。UIの構成やボタンの文言、導線の違いなど、一見小さな変更でもユーザー体験に影響を与えることがあり、データに基づいて検証を行うことで、どの要素が離脱につながっているのかを明確にできます。
テストを実施する際には、比較対象を1つの要素に絞り、結果を丁寧に読み解くことが大切です。改善の効果がどこに現れているのかを把握しやすくなり、次の施策にも反映しやすくなります。こうした積み重ねによって、ユーザーが途中で迷ってしまうポイントを取り除き、購入完了までの流れをより整えやすくなります。
また、改善の質を高めるためには、豊富な実績にもとづく検証ノウハウを活用できる環境があると効果的です。ReCV では、多様な商材や導線における蓄積されたデータをもとに、検証項目の設計や振り返りをサポートできる体制が整っており、ABテストを継続しやすい点が特長です。改善の方向性を検討する際にも、実績にもとづいた視点から判断しやすくなります。
⇨ReCVについて詳しく知りたい方はこちら
また、以下にてカゴ落ちを防ぐ対策例を再度まとめていますので、自社サイトの改善やカゴ落ち対策にお役立てください。

カゴ落ち対策にはツール導入がおすすめ
カゴ落ちの改善には、フォームや導線、情報整理など多面的な取り組みが必要になりますが、サイト運営者だけでは把握しづらいユーザー行動を補完できるツールを活用することで、改善の効率が大きく高まります。ヒートマップや行動分析、離脱タイミングの可視化など、ツールを用いることで得られるデータは、原因の特定や改善方針の検討に役立ちます。
また、カゴ落ち後のメール配信やリターゲティング広告、ポップアップ表示などの施策も、ツールによって自動化・最適化しやすくなります。手作業での運用では把握しきれない細かなタイミングも、ツールを通して一貫した形で管理できるため、機会損失を抑えやすくなる点が特長です。カゴ落ち対策ツールについては以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
⇨参考記事:カゴ落ち対策ツール16選!サイト・フォーム改善から離脱後の対策まで網羅
カゴ落ち対策は、単一の施策で劇的に改善するものではなく、複数の取り組みを適切に組み合わせながら進めることが求められます。そのため、各種施策を一元的に管理できるツールを活用することは、運営負荷を抑えつつ改善を継続するうえで効果的な手段といえます。
カゴ落ち対策の成功事例
カゴ落ち対策は、一般的な施策だけでは成果の差が分かりにくい部分があり、実例を確認することで理解が深まることがあります。実際の取り組みに触れることで、成果につながった背景や検討すべき課題が具体的に把握でき、改善を進めるうえで押さえておくべき判断軸が明確になります。
ここでは、ReCVを活用して離脱抑制やCVR向上に取り組んだ企業の事例を2社紹介します。
さくらフォレスト株式会社
「高精度のPDCAでCVR8.2%を達成」
さくらフォレスト株式会社では、カート投入後の離脱が売上の伸び悩みにつながっており、従来のSMSやメールだけではアプローチが十分に届いていない状況が課題となっていました。離脱直後のユーザーに適切なチャネルで案内できる仕組みが必要だと考え、対策ツールの導入を検討する段階に至りました。
複数の候補を比較する中で、以下の理由でReCVを採用しました。
- 導入までのスピードが速く、改善にすぐ着手できる
- SMS・メールに加えて電話でも案内でき、アプローチの幅が広がる
- 導入後のサポートが整っており、改善に必要な指標を提供してもらうことができる
導入後は、複数チャネルを組み合わせたアプローチを行い、反応が得られやすいタイミングをデータにもとづいて調整しました。担当者のサポートによって改善ポイントが判断しやすくなり、PDCAを継続的に実行できる環境が整いました。結果として、CVR8.2%を達成する成果につながっています。
同社では今後も、チャネルを統合したコミュニケーション体制を維持し、離脱抑制に向けた取り組みを引き続き継続する方針となっています。
tellas株式会社
「A/Bテストの継続で新規CV数が105%に」
tellas株式会社では、他社ツールを使ったカゴ落ち対策を進めていたものの、改善幅が安定せず、施策の効果検証に時間がかかる点が課題となっていました。テスト条件を整えるための準備に手間がかかり、改善サイクルが停滞しやすい状況が続いていました。
課題を踏またうえで、短いスパンで検証を繰り返せる環境を求め、以下の理由でReCVを採用しました。
- 複数のパターンを手間なくA/Bテストできる設計
- テスト前の調整が不要で、すぐに検証へ移行できる
導入後は、ボタン文言や表示タイミング、訴求内容など細かな要素を継続的に検証し、データにもとづいて改善を進めました。その結果、CVRが倍増したケースが生まれ、新規CV数は105%に増加。ReCV経由の獲得効率も向上し、全体のCPO改善にもつながりました。
同社では現在もA/Bテストを継続しながら、さらなる改善を目指して取り組みを進めています。
まとめ
カゴ落ちは、入力負担や費用の提示方法、サイトの操作性、決済手段の制約など、複数の要素が重なって起こる現象であり、単一の改善だけで大きな成果が得られるものではありません。課題の所在を丁寧に見極めながら、複数の施策を組み合わせて改善を進めることが求められます。
こうした取り組みを継続するうえでは、ユーザー行動の把握や再アプローチの管理をまとめて行える環境があると、改善の精度を高めやすくなります。
ReCV は、SMS・メール・AI受電・アウトバウンドコールといった複数チャネルを一元的に扱えるツールであり、離脱後のユーザーにも適切な形で案内できる点が特長です。また、コールセンターとの強固な連携や、蓄積された検証ノウハウにもとづくサポートにより、改善サイクルを動かしやすい環境が整っています。

カゴ落ち対策を強化したい場合には、再アプローチの幅を広げられるこうしたツールを選択肢に含めて検討することが有益です。
⇨ReCVについて詳しく知りたい方はこちら
株式会社ストークメディエーション
パーソナライズヘアカラーブランド『COLORIS(カラリス)』を展開し、定期通販サービスを提供している。 『COLORIS』では、WEB カウンセリングに基づいて、一万通りの処方から一人ひとりに最適な処方で、ヘアカラー&トリートメントをカスタマイズして販売。購入後もマイページ上で担当スタイリストが継続サポートを行う。 『COLORIS』は、宝島社の美容誌「&ROSY」2020年3月号の「編集部が選ぶベストコスメ」にて、ヘアケア部門で第1位を受賞。
株式会社エイチームウェルネス
エイジングケア化粧品ブランド『lujo』などの開発・販売を行う。 『lujo』は、さまざまなテクノロジーを用いた成分や処方により、効果を実感できるエイジングケアを目指した、化粧品ブランド。化粧水や美容クリーム、リキッドファンデーションなどの製品を取りそろえる。 同社は、比較サイトや情報サイトなど、さまざまなウェブサービスの企画・開発・運営などを行う「株式会社エイチーム」のグループ会社である。
株式会社オモヤ
「人×価値あるもの×テクノロジーで世界中を幸せにする」をミッションに掲げ、EC事業・広告制作事業を展開。4つのECブランドを運営し、体にまつわる女性の悩みやコンプレックスを解消するほか、生活習慣の改善やわんちゃんの健康をサポートする商品を提供している。